XRPの上にも3年

Rippleがもたらす「価値のインターネット」の実現を信じて楽しみにしています。

コルレス銀行とは

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Ripple(リップル)とはでも書きましたが、Rippleが注力しているのは国際送金の分野です。

そして国際送金について調べると必ず出て来るのが、コルレス銀行コルレス契約です。一体、これらは何でしょうか?海外送金を理解するにはまず、国内の送金を知る必要があります。

国内送金の流れ

例えば、下の図のように、AさんからBさんに1万円を送金すると仮定しましょう。

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Aさんの口座があるX銀行はAさんの口座残高を1万円減らし、Bさんの口座があるY銀行に対して「Bさんの口座残高を1万円増やしてください」と伝えます(図の赤い線)。Y銀行がBさんの口座残高を1万円増やすように書き換えれば完了なのですが、X銀行からY銀行へのお金の流れはどうなっているのでしょう?実際にX銀行員が1万円を握りしめて、Y銀行に走って行く...なんてことは当然ありません。

実はX銀行もY銀行も中央銀行内(日本銀行)に口座があります。AさんからBさんへの送金とはすなわち、X銀行にあった1万円をY銀行に移動させることです。X銀行は中央銀行に対して、X銀行口座にある1万円をY銀行口座に移動させることを伝えます(図の緑の線)。そして中央銀行はX銀行口座から1万円を減らし、Y銀行口座に1万円を加えるという口座の書き換えをするのです。

ちなみに、こうして現金を輸送することなく、口座残高を書き換えてお金を移動させる方法を為替取引といい、特に国内においては内国為替取引といいます。

じゃあ海外への送金は?

国内での送金では、日本の各銀行が中央銀行に口座を設けているため、中央銀行内での口座残高を書き換えれば、お金の移動が完了します。しかし、海外の銀行は日本の中央銀行に口座はありませんし、日本の銀行も海外の中央銀行に口座はありません。 

そこで登場するのがコルレス契約と呼ばれるものです。例えば、日本のA銀行からアメリカのB銀行に送金をする場合、アメリカの中央銀行に口座が無いA銀行は、あらかじめアメリカにあるX銀行と契約を結び、お金の移動を代行してもらいます。 A銀行はX銀行内にドル建ての口座を作り、その口座を利用して、X銀行に送金を代行してもらうのです。このX銀行のことをコルレス銀行と呼んでいます。X銀行からB銀行への送金に関しては、さきほどの国内送金と同じ流れになります。

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コルレス銀行の現状

世界にはたくさんの種類の通貨があります。その通貨ごとに現地の銀行とコルレス契約を結び、現地通貨だての口座を設けておくのはコストがかかります。さらにコルレス契約を結ぶコルレス銀行は一般の銀行です(日本では三菱東京UFJ)。契約を結んでいるコルレス銀行が破綻してしまったら、口座に入っているお金もなくなりますし、お金の移動が滞ります。コルレス契約を結ぶことは、リスクやコストのかかることであり、実は世界のコルレス銀行の数は非常に少ないのが現状です。

さらにBIS(Bank for international settlements)によると

Banks have traditionally maintained broad networks of correspondent banking relationships, but there are growing indications that this situation might be changing. In particular, some banks providing these services are reducing the number of relationships they maintain and are establishing few new ones. 

参照:https://www.bis.org/cpmi/publ/d147.pdf

コルレス契約を結ぶことに対して消極的な傾向が見られるそうです。

一方で、国境を超えたビジネスが各地で起こっていたり、人の移動も多くなってきている世の中で、国際送金の需要は増加傾向にあります。

最後に

Rippleはこの国際送金に革命を起こそうとしており、実際にRippleは中央銀行を集めてのサミットを主催したり、さまざまな銀行との取り組みを着実に進めています。銀行としてもリスクやコストの高い業務を改善できたら嬉しいだろうし、送金をしたいと考える個人や企業に関しても、その送金が速く安くできるようになれば嬉しいですよね。

参考までに

外国為替の決済方法に関する部分でコルレス銀行の説明がでてきます。 

外為決済とCLS銀行

アフタービットコインは暗号通貨(仮想通貨)の今までと今後がとてもわかりやすく書かれています。特に第6章はRippleの国際送金に関して詳しく書かれています。

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