XRPの上にも3年

Rippleがもたらす「価値のインターネット」の実現を信じて楽しみにしています。

価値のインターネット Don Tapscottより

 

f:id:xrpsurfer:20171220191547p:plain

前回の記事でXRPの価格が50円に触れたと書きましたが、今は80円〜95円あたりを推移しています。短期間での価格上昇と、盛りだくさんの好材料でtwitterも賑わっていますね。僕もニュースを追いきれていません。

そんな中、原点に戻って、価値のインターネットについて理解を深めたいと思います。先日、Ripple総合まとめ@GiantGoxさんがRipple寄りの視点から価値のインターネットについて記事を書いていました。超が100個ぐらいつくほどの良記事なので、ぜひご覧になってください。

ここでは、Ripple CTO のStefanの記事でも紹介されていた、Don Tapscottという人物による価値のインターネットについて見ていきましょう。

Don Tapscottとはどんな人?

ブロックチェーンとその技術がもたらす未来について語る上で外すことのできない人物です。今現在重要視されている思想家やアイディアの持ち主を2年に1度ランキングしている、The Thinkers50 に2011年から名前が上がっている思想家です。2017年にはナンバー2としてランクインしています。

f:id:xrpsurfer:20171217090427p:plain

http://thinkers50.com/biographies/don-tapscott/ より

2017年の10月にRippleが主催したイベント、SWELLでも3日間の最後にスピーチをしています。 

ripple.com

ブロックチェーンとその未来

彼は「ブロックチェーンはいかにお金と経済を変えるか」というタイトルで、TEDでプレゼンテーションをしており、暗号通貨(仮想通貨)に関わる人だけではなく、今後の世界がどう変化していくのかを知りたい人は必ず見た方が良いと思います。19分弱という長さで、日本語字幕もあります。

時間のない方向けに、内容を簡略化してご紹介します。(でも絶対動画は見た方がいいです。)

ブロックチェーンは次世代のインターネット

この中で彼は、ブロックチェーンが次世代のインターネットだと言っています。

情報のインターネット(Internet of information)により、僕たちは文字や写真や映像などの情報に瞬時にアクセスできるようになりました。例えば世界中の誰にでも簡単にメールを送れるようになりました。 でも実際の情報の「送信」に関して言えば、それは「コピーを送っていること」です。

これが例えば、お金や株、不動産や音楽や芸術などの資産だったらどうでしょう?誰かにコピーを送るなんてことはできませんよね。僕が誰かに100円を渡したら、それが相手に行き渡ると同時に、僕の手元から100円がなくなる必要があります。これは二重支払いの問題(Double Spending Problem)と言われいて、従来から考えられてきた重要なテーマです。だから僕たちがお金などのやりとりをするときは、銀行やクレジットカード会社や政府などの大きな仲介者がいます。その仲介者を信頼することで、僕たちはお金のやりとりが行えています。

仲介者のデメリット

しかしそこにはデメリットも多くあります。仲介者が破綻してしまったら?ハッキングされてしまったら?また、仲介者に認められなかったらどうでしょう。日本に住む僕たちは普通に銀行口座を作ることができていますが、世界には銀行口座を持たない人が何十億人も存在します。そういう人は経済から切り離されています。また、このブログの読者はご存知だと思いますが、送金の処理などもすごく遅い。手数料だって1割〜2割くらい取られます。送金などのすべての情報は仲介者によって保持され、そこにはプライバシーも何もありません。

情報のインターネットには強力な仲介者は存在していません。それと同じように仲介者を持たずに価値のやりとりや保持ができたらどうでしょう。世界中の誰もがアクセスできる台帳があったら。そこには仲介者が存在せず、だれでも価値のやり取りができる。これが価値のインターネットと呼ばれ、それを支える技術がブロックチェーンなのです。

信用プロトコルとしてのブロックチェーン

見知らぬ人同士の価値のやりとりに関して、僕たちは今まで仲介者を信頼することでそれを行ってきました。Amazonで商品を買うときもそうですよね?Amazonを信頼することで、お金を払ったら、商品が届くということが可能になっています。しかしその仲介者への信頼は、ブロックチェーン技術に支えられる分散型台帳技術によって置き換えられます。グローバルな台帳に資産の情報が書かれ、それが更新されると世界中にある同じ台帳が更新される。そして次の情報更新は事前の更新された情報と鎖のようにつながっていきます。誰かに100円を送ったら、その情報がグローバルな台帳に書かれます。もし僕が不正をしようとしたら、つじつまを合わせるために、世界中のすべての台帳を同時に書き換えなければならず、それは技術的に不可能です。仲介者を信頼する代わりに、分散型台帳技術というシステムによって生まれる信頼を使うことで、僕たちは直接、価値をやりとりできるようになるのです。

格差のある社会を変えるアイディア

1. 土地の権利

世界の7割の人は、自分の土地を保有する権利の管理がとても貧弱です。それは政府などが突然、その土地を奪うことができてしまうということ。実際によく起こることだそうです。その権利を分散型台帳に記録すれば誰も不正を行えず、権利の所在が明らかになります。

2. シェアリングエコノミー

Air bnbは滞在する場所を提供する人と、滞在したい人を結びつけるプラットフォームの役割をしています。そのプラットフォームとして手数料が発生します。もし、お金のやりとりや、部屋の評価などの情報を分散型台帳に記録し、実行できれば、個人同士が直接やりとりをできるようになります。

3. 海外送金

先進国から発展途上国へのお金の流れで一番大きいのは、海外援助でも企業投資でもなく、個人の送金です。6千億ドル以上のお金が流れますが、これが仲介者を介さずに行えたらどうでしょう。

4. アイデンティティ

自分の好みが完全に把握されていると感じるような「オススメ広告」がネットで表示された経験がある人も多いと思います。僕たちが行う行動はすべてデータであり、そこに価値があります。過去の出来事をすべて覚えているという人はいないと思いますが、過去の消費行動など、自分が生み出したデータを自分で管理できるようになったらどうでしょう。

5. 生み出す価値に正当な報酬を

音楽業界をイメージしたらわかりやすいでしょう。以前はヒット曲を作れば、一気に大金を手にすることができましたが、今は何百回再生されても報酬はほんの少しです。自分が作ったものが音楽であれ、写真であれ、文章であれ、それに自分が正当な価値をつけることができたら、より富が分散されて公平な世の中になるのではないでしょうか?

最後に

Don Tapscottが語る価値のインターネットは少し形を変えながらでも実現するのではないかと思います。もし個人同士の価値のやりとりが簡単になったら、いままで以上にできることは増えていきます。今は、インターネットが存在する前に、インターネットで何ができるのかを考えているような状態です。30年前に、twitterの話をしても何が良いのかさっぱりわからないし、理解できないと思います。それと同じように価値のインターネットはまだまだ始まってもいないし、可能性は無限大です。ワクワクしますね。

参考までに

Don Tapscott関連のリンクです。

彼のウェブサイト。

Don Tapscott

Big Thinkers 短めの動画など。

From the internet of information to the internet of value - I-CIO | I-CIO

SWELLでのプレゼンテーション。

The Blockchain Revolution: State of the World Address | Ripple

Don Tapscottの書籍です。

日本語版

 

英語版