XRPの上にも3年

Rippleがもたらす「価値のインターネット」の実現を信じて楽しみにしています。

IoT?いやIoVが世界の貧困を引き上げる 和訳

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RippleのCTOであるStefan ThomasMojaloopについて書いた記事の翻訳です。価値のインターネット(IoV)によって世界の貧困層が世界の経済にアクセスできるようになるという話です。インターレジャープロトコル(ILP)を使うことで、異なる決済プラットフォームが繋がり、貧しい人たちも世界の経済に参加できるようになります。Mojaloopの動画を最後に紹介していますが、個人的に最後の一言がとても印象的でした。

Economy that includes everyone benefits everyone.

全ての人が参加できる経済は全ての人に利益をもたらす。

それでは、以下翻訳です。 

IoVが世界の貧困を引き上げる

この世界において、富裕層と貧困層が格差の無い同じ経済の土俵で活動するには、お金がメールと同じように簡単にそして安く移動できるようになることが必要不可欠です。

しかし現状のお金が移動するためのインフラは古く、インターネットから隔離され、全ての人に行き届いているわけでは無いので、これが実現できていないのです。

経済活動の場を格差なく平たくするには、相互運用性というものが欠かせません。相互運用性とは、技術的なつっかかりや断絶がなく、すべてのネットワークやデバイスがスムーズに機能しあう能力のことです。

この問題を解決すれば、おばあちゃんに写真を送信するのと同じくらい速く簡単にお金が世界中を移動できるようになります。これは貧しい地域に住んでいる何十億もの人々を世界の経済に参加させることができる大きなポテンシャルを持っているもので、新しいビジネスや産業が生まれる可能性もあります。そしてそれはG20(先進国に新興国を加えた主要20カ国)が掲げる、ファイナンシャルインクルージョンの改善にも寄与します。(貧困層に正規の金融取引ができるように改善すること)

実はこれを実現するための技術はすでに存在しています。名前は魅力的なものではないかもしれませんが、それはインターレジャープロトコル(ILP)と呼ばれ、どんな台帳やネットワークを通しても即時の決済を可能にするという、開発者が使うことのできるオープンソースのコードなのです。

それは世界中で受け入れられているHTTPやWWWのような標準技術で、ブロックチェーンかそうで無いかというような新旧問わずにすべての通貨とネットワークを繋ぐものなのです。つまり、誰もがそれぞれの好きな方法で支払いをして、受け取る側も好きな方法で受け取るということが効率よくできるということなのです。

ペイパルのような仲介業者を通すこともありますが、現在多くの送金はひとつの銀行からもうひとつの銀行へと送られます。しかし、もしもデジタル通貨であるXRPが入っているデジタルウォレットからユーロが入ったペイパルのウォレットへ、もしくは中国元が入っている銀行の口座へ送金するとしたら?もしくはそこからモバイルウォレットに送金するとしたら?

もし、これらが瞬時にシームレスに行われるとしたら?ILPではこれが可能なのです。これはラテンアメリカやアフリカ、東南アジアにおいて銀行口座を持つことができない何百万人もの貧しい人たちに大きな影響を与えるものなのです。

例えばタンザニアでは人口のたった2%しか銀行のサービスや製品を使うことができていません。仮に銀行口座を持っていたとしても、国際送金をしたり受け取ったりということが簡単にできていないのです。高いコストと何日もかかる処理時間のせいで多くのビジネスチャンスが消えています。例として、AirbnbのホストであるDar es Salaamは、$29の受け取りに$20の手数料が課せられます。こうして多くの人々が単純にコストが高いという理由で国際経済から締め出されているのです。

過去10年ほど、銀行口座を持たない人々はケータイを使ってデジタル金融サービスにアクセスできるようになってきました。こうしたサービスはモバイルウォレットと共にケニアやパキスタンのような新興市場で花開いています。

ケニアのM-Pesaというのは最もよく知られたモバイルウォレットのひとつで、発展途上国でのモバイル送金を牽引している存在です。もし世界がILPにどんどん適応していけば、世界中の何百万という人たちのモバイルウォレットと低価格で効率の良い価値の移動というものが可能になるでしょう。

こうしたことを念頭に、RippleはDwolla, ModbusBox, Software Group and Crosslake Technologiesとパートナーシップを組み、ビル&メリンダ・ゲイツ財団からの資金とサポートを得て、Mojaloopというオープンソースのソフトウェアを開発しています。

このMojaloopは国家規模でのリアルタイムで相互運用可能な送金プラットフォームを作るために使うことのできるもので、この送金プラットフォームは世界の貧困層に必要不可欠な経済活動のツールとなります。Mojaloopによって、モバイルウォレットを持つ顧客と売り手、銀行や役所とを全国でつなぐことができるようになり、本当の意味での包括的な経済へ向けての進歩が加速することになるでしょう。

どこの住んで、どんな通貨を使っていたとしても、ILPを使えば、金融の面で隔離されていたモバイルウォレットと商人、送金業者、政府、モバイルマネープロバイダーが世界規模で繋がるようになります。その結果、貧しい人たちがどこの誰にでも支払いをすることができるようになり、何百万人の人々が世界のデジタル経済に参加できるようになるでしょう。

最後に

いかがでしたか?僕たちは当たり前のように銀行口座を持っていますが、世界では口座を持っておらず、金融サービスにアクセスできない人も多く存在します。現金でやりとりをするしかなく、安全性の面で問題があったり、極めて狭い経済でしか活動ができません。人や情報の移動が簡単になり、国と国の境界がなくなり、世界がひとつに向かおうとしている中で、価値の移動が簡単になることは必要不可欠なことです。こうした世界をILPという技術を使って実現しようとしている今は、とてもエキサイティングな時代なのではないでしょうか。

参考

翻訳記事の元の記事はこちら。

digitalempowers.com

Mojaloopの紹介動画 

この動画、英語がわからなくても、現地の人たちがどんな問題を抱えていて、それをどう解決しようとしているのがうっすら分かると思います。ぜひご覧ください。