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トランザクションバンキング:十分では不十分 和訳

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今回もRipple公式ブログの翻訳(和訳)です。新しい技術に対してあまり積極的ではない銀行のリーダーへの警鐘であると同時に、送金を切り口とした今後の金融業界の変化を予想した内容になっています。ではどうぞ。

トランザクションバンキング:十分では不十分

過去1年間、「イノベーション」や「崩壊」という言葉は送金業界で新しいテクノロジーを議論する上で欠かせない単語でした。

しかしながら、今月行われた例年のBAFT Conferenceも含めて、最近の銀行関連のイベントでは、この進歩に対するコメントがワクワクするものや警鐘を鳴らすものというのではなく、既存の国際送金を担っている技術が「今のところ十分だ」という認識のものになっています。

銀行が「今のところ十分」という考えを信じていると思うと、心配でなりません。業界においてあまりに多くのリーダーたちが、木を見て森を見ていない状態です。彼らのビジネスの現在と未来を考えた時に、進歩することが重要でないものとして軽くあしらわれているのです。

データははっきりしています。トランザクションバンキングは問題を抱えているのです。銀行はすでに消費者間(C2C)での国際送金市場の40%をノンバンクに奪われているのです。消費者から企業(C2B)の送金においては30%, 企業から消費者へ(B2C)と企業間(B2B)においては約5%の市場シェアが奪われています。

これらの数字が加速しているということだけではなく、ノンバンクは市場を拡大してきています。TransferWiseは直接消費者にサービスを提供していましたが、昨年には中小企業向けのサービスも開始しました。一括送金(バッチ・ペイメント)ができるようになったということも、この成長の要因です。

彼らのチームは明らかに企業分野も狙いをつけていて、これはただの始まりに過ぎません。ノンバンクにとって、送金は市場への入り口なのです。TransferWiseはうまく、国際送金サービスからビジネス向けの多通貨口座保有者になっています。預金を預かる機関として顧客との関係を作っているのです。

TransferWiseだけではありません。FairFX, Paypalやその他多くも同じ戦略を取っています。これらノンバンクの金融機関は送金を通して顧客を得ようとしているのです。一度それが確立できたら、彼らは従来の銀行サービスへと手を伸ばしていくでしょう。そうなると、銀行はもはや必要不可欠な存在ではなくなり、システムの中のただの「ユーティリティ」となることになるでしょう。

「ユーティリティ」になるということは、そのサービスが汎用化されるということであり、金融機関同士で底辺への競争が起きるでしょう。

少数の銀行だけが世界規模でのアクセスがあるので、彼らの価格決定能力というのは維持され続けるだろうと言う人がいるかもしれません。しかし、それも変わっています。とても大きく。

CitiやHSBCのようなグローバルな巨人は、世界規模のネットワークを構築するのに何十年もかけてきました。彼らは、小規模な銀行が彼らに対して作る、ボストロ口座というものを通して世界規模のネットワークを構築し、小規模な銀行が国際送金をできるように流動性を供給してきました。こうして今までのトランザクションバンキングが行われていました。この仕組みの上では、最も大きなネットワークを持つ銀行たちがその頂点に君臨できていたのです。

デジタルアセットを使うことではじめて、小さな銀行やノンバンクが送金先に口座を設けて流動性を確保することなく、国際送金ができるようになるのです。新しい技術によって、金融機関のの大小に関わらず、高速に安く送金できる国際規模のネットワークにアクセスできるようになり、規模や歴史はもはや問題とならなくなるのです。

これは地球規模でのアクセスが民主化され、金融機関の階層が再びシャッフルされることを意味します。この新しい世界では、顧客体験を最もよくしたものが頂点に君臨するようになるのです。

これが全体像です。それは段階的なイノベーションではありません。送金が追跡できるというだけのものでもありません。(1990年代にようこそ!)このイノベーションはスケーラブルで、リアルタイムで、オンデマンドのインフラであり、最高の顧客体験を提供するものです。それと同時に処理の限界費用を、流動性のコストも含めて、ゼロにするものなのです。

従来の銀行インフラは崩壊しており、銀行は競争力を保つために新しいテクノロジーを取り入れなくてはいけません。送金はただの始まりに過ぎず、それを失うことはもっとより多くのものを失うことに繋がるからです。

最後に

銀行の業務や役割は無くなるものではないと思いますが、それを担うプレーヤーというのは今後大きく変わっていくのだろうと予想させる内容だと思います。ノンバンクが個人の送金を入り口に市場に入り、企業へと対象を広げ、預金を預かるようになる。そうすると、今後その資金を使って他の企業への貸出というような、まさに銀行が担っていることをしていくのでしょう。

その際に、どの金融機関が選ばれるのか。

それは歴史や伝統や資金力でもなく、低コストで良い顧客体験を提供するものが選ばれるという、とてもシンプルな力学が働くのかなと思います。

参考

今回の記事を書いた、Jinal Surtiさんはこちら

元記事は以下。

ripple.com