XRPの上にも3年

Rippleがもたらす「価値のインターネット」の実現を信じて楽しみにしています。

Rippleはいま、キャズムを越えようとしているのか?

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待望のSBI Virtual Currenciesがいよいよ始動しましたね。

新しい技術や製品が世の中に普及していくときに、キャズムという市場における需要と供給の大きな溝があると言われています。キャズムという言葉よりも、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガードという言葉の方が一般的なのかもしれません。

例えばこのブログを読んでいるあなたがスマホを買ったタイミングを思い出してみてください。スマホなんて周りの誰も持っていなかった時、そのテクノロジーにワクワクして、多少不便なことがあったとしてもスマホを買いましたか?それとも、少しずつ周りの人が使い始めているのを見て興味を持ち、買いましたか?もしくはスマホが無いと不便なことが多いから(例えば、友達とLINEができない)という理由で買いましたか?もしくはスマホに全く興味をもたず、買っていないでしょうか?

1991年にGeoffrey A. Moore自身の書籍で紹介したキャズム理論によると、世の中に新しい技術や製品が普及するためには、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に横たわるキャズム(溝)を越えることが鍵となると言っています。

アーリーアダプターはビジョナリーとも呼ばれ、新しい技術や製品がもたらす利点を理解し、自らの直感と先見性から購入します。彼らは多少不便なことがあってもそれを乗り越え、リスクをとることができる人たちです。何かの改善よりは革新的な変化を求めています。

それに対し、アーリーマジョリティーは実利主義者とも呼ばれ、革新的な変化よりも改善を求める人たちです。市場の多くはこのタイプの人たちで、彼らは新しいものが一過性のものだと理解しているため、その購入に際しては慎重です。自分と同じような状況にいる人たちが、新しい技術や製品を手にしたのを見て、自分も使い始めます。簡単であることや余計な心配がないことは彼らにとってとても重要なことです。

この両者は同じ製品を求めるにしても、その理由が異なります。アーリーアダプターに技術的なメリットをアピールして購入してもらっていたとしても、それでは市場を獲得することができません。なぜなら同じ方法はアーリーアダプターには響かないからです。これがキャズムというギャップです。

なぜこんな話をしているのかというと、最近の動向を見ていて、Rippleは今まさにこのキャズムを越えようとしているのではないかと思ったからです。

例えば、僕たちのような投資家。Coincheckやbitbankなど一般的には知られていないような取引所や、さらには海外の取引所に自分の稼いだお金を預けて、管理の仕方もよくわからない仮想通貨(暗号通貨)というものを買っています。ウォレットやらシークレットキーだとかをわざわざ自分で調べます。その通貨がなくなっても自己責任。XRPについて言えば、支払いと決済の違いが何とか、xRapidという存在があったり。こうしたものに自分の時間を割いて理解し、リスクをとって購入している人はアーリーアダプターと言えるでしょう。

多くの人はこんなことは気にしません。事実、昨年末に僕の周りで仮想通貨を買った人が増えましたが、ウォレットが何かも気にしていません。アプリを開いたらチャートがあり、それが上がるか下がるか、それだけのことです。新しいものに興味があるが、そこまで大きなリスクを取りたくないし、技術的なことにそれほど強い興味があるわけでもない。こうした人たちはアーリーマジョリティと言えるでしょう。

もし、XRPをはじめとするデジタルアセットやブロックチェーン技術が世の中に広まるのであれば、アーリーマジョリティの人たちに受け入れてもらわなくてはいけません。ですが、いくらxRapidやXRPの性能が良いだなんて話したところで、彼らは興味を持ちません。

アーリーマジョリティが求めているものは、新しくて簡単で安心なものです。

RippleやXRPに関して言えば、世界規模でアーリーアダプターからアーリーマジョリティへと、マーケティングの対象が変わってきている時期になっているのではないでしょうか。個人レベルでは、SBI VCという、名の知れた大手が仮想通貨の取り扱いを開始したことで、安心して仮想通貨を購入する人たちが増えるでしょう。また、Money TapサンタンデールのOnePay FXなどのアプリもそうです。これらのアプリを使うユーザーはブロックチェーン技術など全く気にする必要がありません。ゲームやショッピングの他のアプリと同じような感覚で簡単に使うことができるからです。

@GiantGoxさんによるRipple総合まとめの「Rippleを利用する銀行・企業」を見ると、そこには数多くの名前が連なっています。仮に国際送金という分野においてRippleの技術がマーケットリーダーとして認識されれば、他の金融機関や企業も安心してその利用に乗り出してくるでしょう。最近のRipple採用ニュースを見ているとその勢いが加速しているように思えます。(ぜひRipple総合まとめでそのリストをご覧ください。びっくりします。

僕は今後、「簡単」や「安心」「信頼」といった文脈でのRipple関連ニュースが増えていくだろうと思います。そしてそれはRippleがキャズムを乗り越え、いわゆるメインストリーム市場に入っていこうとする姿勢の表れだと思います。今はベンチャー企業として認識されているRippleも「ベンチャー」という冠が取れる時期も近い将来、訪れるのかもしれません。

僕はRippleとXRPを応援しているので、これは完全にRipple寄りの意見です。しかし、今はRippleとXRP、ひいてはブロックチェーン技術全般が、新技術や革新に興味津々のアーリーアダプターから、新しいものは好きだけど簡単や安心を重視する一般の人々に受け入れられていく、とてもワクワクする時期なのだと思います。

 

今回、キャズムという本を読みながら思ったことを書いてみました。これは古い本ですが、新しい技術や製品が普及する際に、企業が陥りがちな間違いや、キャズムを乗り越えるためのマーケティング方法について書かれています。新しい技術や製品に投資をする人にとっては読んでいて損は無い良書だと思いました。