2018年8月現在もXRPをはじめ、仮想通貨全体の価格変動が大きいですね。こんなに価格が変動が大きいと、リスクを嫌う銀行などの金融機関はXRPを採用しないのではないかという疑問がでてきます。特にXRPを保有している個人投資家が自分の資産の上下を見ると、ハラハラしますからね。銀行はハラハラするわけにはいきません。
てにったーさん回答
価格変動が影響を与えそうな状況は送金時とXRP保有時に分けられます。
1. 送金時
質問
xRapidで使用されるXRPってブリッジ通貨で即時送金(換金)されるわけだから、ボラティリティはそこまで問題じゃないんじゃないでしょうか?だって法定通貨がXRPに変わっているのって一瞬でしょ?
回答
ご指摘の通り「ブリッジ送金時」のXRP価格の変動は無視できます。数秒間で取引が完了するので。 問題になり得るのは送金者ではなく、XRP保有者の中・長期変動です。これを嫌う場合ヘッジが必要になります。
現状の国際送金はその処理に数日かかります。その間の価格変動と数秒の価格変動を比較すれば、XRPの価格変動が問題にならないことがわかりますね。
2. 保有時
では長期間XRPを保有していた時の価格変動はどうでしょう?
質問
例えば今後、1XRP=1000円位になり、銀行側が葡有のために大量にXRPを仕入れたとします。そこで投機の大量の利確が長期間発生して、1XRP=500円位になると銀行側はそれを使えなくなりませんか?
回答
価格変動が嫌なら銀行は外貨と同じくヘッジします。 ①既存の方法 ②リップル社との特別契約 ③変動部分を分離し投資家に販売 仮にXRPヘッジコストが高くても保有外貨が大幅に減るのでかえってマイナスです。
解説
投資目的でXRPを保有していると、その価格の上下に一喜一憂します。2018年のはじめに300円だったXRPが30円になったら、円換算した時の資産は1/10ですからね。
しかし、価格の変動で利益を得ようとせず、リスクをとらないと決めたら何ができるでしょう?最もシンプルなのは、ロングポジション(買い)を持つと同時にショートポジション(売り)を持つことです。価格の変動があっても、お互いのポジションで利益と損失を打ち消しあうため、得もしなければ損もしません。
Ripple社との特別契約とはXRPを大量保有するRipple社だから可能である独特な方法です。このことに関するDavidの発言をてにったーさんが翻訳してくれています。
もし、銀行がXRPを保有したうえで価格変動を嫌うのであれば、条件付きの契約をRipple社と結べば良い。例えば、XRPの価格が下落した場合は、Ripple社が目減りした分のXRPを補填し、逆に値上がりした場合は、上昇分をRipple社に支払うという内容です。
ここでRipple社が行うような内容を第三者機関が行うこともDavidは選択肢として提案しています。
最後に
XRPをガチホしている投資家目線で見ると、価格の変動はとても恐ろしいものに見えますが、そのリスクを切り離すことは可能だということです。実際に、輸出入を行う企業は為替変動のリスクを避けるために、先物取引を使ってリスクを切り離しています。
参考
元の質問はこちら
価格変動が嫌なら銀行は外貨と同じくヘッジします。
— てにったー (@tenitoshi) 2018年3月5日
①既存の方法
②リップル社との特別契約
③変動部分を分離し投資家に販売
仮にXRPヘッジコストが高くても保有外貨が大幅に減るのでかえってマイナスです。 #peing #質問箱 https://t.co/0LBIP7Jz2N pic.twitter.com/DqVLeu2vqO
流動性が十分ならロング・ショート両建て等の一般的なヘッジ方法が使えます。
— てにったー (@tenitoshi) 2018年2月6日
十分でない場合、2種類提案されてます。1つはリップル社との特別契約。もう1つはリスク部分を分離して金融商品化する方法です。続く #peing #質問箱 https://t.co/wldYGkA0pY pic.twitter.com/G20XRF5hpu