XRPの上にも3年

Rippleがもたらす「価値のインターネット」の実現を信じて楽しみにしています。

Chris LarsenがみるIoV(2016年) 和訳

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現在はCEOではなく会長となったChris Larsenが2年前に語っていたビジョンに関するブログ記事を和訳しました。技術的なことも大切ですが、Rippleの取り組みはグローバリゼーションの中でどういう位置付けにあるのか、彼はどう考えているのかを知ることも大切だと思います。

Chris Larsenのビジョン

グローバルに見て、お金は相互運用性があるとは言えません。価値をあるネットワークから別のネットワークに移すことに何日もかかり、その移動コストは世界で毎年2兆ドルを越え、何百万人もの人々のアクセスを制限しているのです。この問題は日々、銀行、企業、そして個人に対して摩擦を生み出しているのです。

このことはRippleのCEO(現在は会長)兼共同創設者であるChris Larsenによる価値のインターネット(IoV)というビジョンに影響を与えています。IoVのようなビジョンを「破壊的」と捉えることが近年の流行りではありますが、Larsenはフィンテック業界での経験から、「破壊的である」ということは戦略として継続性のあるものではなく、生き方としても身勝手なものであるとということを認識しています。

Stanford Graduate School of Businessでの彼のスピーチで、彼は可能な限り最大限の影響を与えるためには、規制当局、銀行、イノベーター、そして消費者グループをまとめることの重要性について語っています。

物やデータを世界中に動かすシステムは速く、より効率的になっていますが、価値を動かすシステムは未だに同じ場所に留まったままです。価値のインターネットとは、価値をインターネットの速度と同じように速く動かせるようになった時、どう世界のビジネスが機能するかを示すものです。

「燃料、酸素、そして熱が無ければ火が起こせないように、物、データ、お金の相互運用性無しには効果的なグローバリゼーションは起こりえない。これら全ては一緒に機能していくものだ。」とLarsenは語ります。

Interoperability(相互運用性)

日本語の字幕がありませんが、この動画は彼が描いているビジョンをとてもわかりやすく説明しているものです。

この中で彼は、グローバリゼーションはまだ火が燻っているのと同じ段階にあると言っています。真のグローバリゼーションに必要となる要素のうち、物とデータに関しては摩擦が減り、相互運用性の高いシステムが実現しています。

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図は動画の中から抜粋

物流に関しては、戦後1960年代にコンテナが登場する以前、とても摩擦の大きいものでした。コンテナ物語によると、物を送る際に最もコストと時間がかかるのが港での荷物の積み込みや卸す作業だったようです。それは輸送の全日数の半分が港での作業に費やされていたことからも、大きな摩擦だったことがわかります。これがコンテナの登場により、船だけでなくトラックや鉄道などの「異なるネットワーク」でも相互運用性が高まった結果、物流はとても効率の良いシステムとなりました。

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図は動画の中から抜粋

データに関しては普段僕たちが触れているように、どのネットワークにいるかなんてことを意識しなくてもウェブサイトを見たり、メールを送ったりできるようになっています。

しかし、最後のピースとなるお金(価値)に関しては未だに各国のネットワークを越えて、摩擦無しに移動できるとは言えません。異なる通貨、異なる価値をつなぐためのシステムが整っていないからです。その相互運用性を高め、グローバリゼーションの最後のピースを作り上げるための基盤がILPであり、XRPなのではないでしょうか。そう考えるととても壮大なことが起こりそうな気がしますね。

最後に

ちょうどコンテナ物語を読んでいたということもあって、Chris Larsenのビジョンはとても明確なものに感じました。様々な物をつなぐものがコンテナという存在であったなら、様々な価値をつなぐXRPもコンテナのような役割なのかもしれません。

参考

元記事

ripple.com

こちらも2016年のChris Larsenのダボス会議でのインタビュー記事です。

ripple.com

ちなみにこの動画もわかりやすいです。 

コンテナ物語

グローバリゼーションの3つのピースのうちのひとつである、物流について書かれています。コンテナというアイディアは以前からあり、港での時間とコストが問題という認識は当時からあったようですが、実際にコンテナが普及して言った様子が興味深いです。Ripple社のDavidが「ブロックチェーンを銀行に実際に使ってもらう際に直面する困難は何か?それはブロックチェーン技術それ自体ではなく、それ以外の物すべてである。」と語っているのも頷けるほど、様々な障害やストーリーがあります。