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Davidの討論 Blockchainは既存の送金システムを置き換えるの? 和訳

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Ripple公式ブログのDavid Schwartz Makes the Case for Blockchain in Payments at Money20/20 USAという記事を和訳しました。David SchwartzとEsther PiggがMoney 20/20において討論をしています。Twitter上で動画を提供してくれていた人もいるので参考までに掲載しておきます。(にしてもDavidは相変わらず早口....)

本文

RippleのCTOであるDavid Schwartzは昨日のMoney 20/20 USAにおいて活発な討論に参加しました。司会のTony Hayesは彼とその相手であるEsther Piggに(FIS PaymentにおけるProduct Strategy部門のSVP)「ブロックチェーンは現在の送金システムを置き換えるのか?」という質問を投げかけました。

Schwartzの賛成理由は2つの方向から示されました。まず彼は、今日の国際送金システムの何が問題かを説明しました。このシステムはインターネット以前に作られた、郵便やバッチ処理向けのもので、現在の市場が求める需要に耐えられるものではありません。そして、業界として、「私たちは何年もの間、この問題に対してバンドエイドをくっつけようとしてきました。Apple Pay, SWIFT GPI, 銀行のウェブやモバイルインターフェースなど、これらはただの短期的な問題解決でしかないのです。」と説明しました。

これらのバンドエイドは国際送金システムを支えているインフラに存在する問題を解決するものではありません。このシステムは次世代の企業や消費者にとっては全く機能しないのです。Schwartzは送金企業化したUberやAmazonを例に挙げました。パートナーや顧客への送金を実行するためのAPI処理の急増は、彼らにとって悪夢となっているのです。そして新興市場においては、ビジネスや消費者は彼らの送金ニーズを満たす選択肢が無いこともしばしばです。

テクノロジーが劇的に問題を改善したり解決することが証明されたとき、その技術的進化を止めることはとても困難であるとSchwartzは説明しました。これがブロックチェーンが国際送金に対して行なっていることで、今後出てくるであろうその他のユースケースに対しても同じことです。

ではなぜ、ブロックチェーンが理想の解決策なのでしょうか?Schwartzは説得力のある3つの理由を挙げました。

  1. セキュリティ:全ての参加者が規則を施行することができ、システムが自己防衛的である。
  2. 信頼性:中央の代表的なブロックチェーンはYouTubeよりも信頼性が高い。システムが停止したことが無い。(the median blockchainの意味が分からず、「中央の」としています→読者の方の親切なご指摘により修正しました)
  3. ガバナンス:ブロックチェーンは単純に、参加者全てがルールを遵守することで運営されている。

彼の最初の発言をまとめるために、Schwartzはブロックチェーンへの変化がどのように見えるかという視点を示しました。彼は、「Emailが郵便にしたことやデジタル音楽がCDにしたことを思い出してください。また、発展途上国を見ると、彼らは固定電話回線を完全に通り越しています。同じように発展途上国においてモバイルウォレットに直接移行していくと思われます。」と加えました。

これらに対してのEsther Piggによる反論は、規制の不確かさ、ブロックチェーンの拡張性、そして相互運用性に軸足を置くものでした。

Schwartzは拡張性に関しては一般のブロックチェーンがまだまだ成長の余地があるところだという認識で同意しました。しかし、XRP Ledgerのようなブロックチェーン技術では、それは大きな問題ではありません。XRP Ledgerはすでに毎秒1500トランザクションという値まで拡張されているからです。

相互運用性について、彼はブロックチェーンが既にInterledgerという相互運用プロトコルがあることを指摘しました。InterledgerはインターネットのIPのように働くものです。それはどのデジタル資産がやり取りされるとしても、全てのブロックチェーン台帳を繋げることを可能にするものです。

規制に関して、Schwartzは消費者を保護するためにより多くの規制がデジタル資産やブロックチェーン技術に対して行われるべきだという考えに同意しました。日本やアブダビは規制に関して世界を牽引する良い例であり、規制当局がデジタル資産に関して強く消費者保護のために動いているのと同時に、イノベーションの余地も残しています。デジタル資産が違法なやりとりで使われているというPiggの主張の際に出てきた例をSchwartzは取り上げ、これらは国際送金やRippleの様な企業が行なっているデジタル資産の実例とは程遠いものだと指摘しました。

Piggはまた彼女の主張の中で、ブロックチェーンが遅く信頼性の低い送金システムをどう修正できるかを引き続き見ていくべきだとも言っていました。つまり、ブロックチェーンが既存の送金システムを置き換えるとは認めていませんが、この技術が重要な役割を担うであろうことには同意しています。

この討論の後に行われた投票では、部屋の半分の人たちが討論前と同じ考えを持っていることを示し、残り半分はブロックチェーンが既存の送金システムを置き換えるかどうかに関して半々に分かれました。このトピックはまだより多くの討論の中心にありつづけそうです。今の所、意見の違いがあるということですね。

最後に

ブロックチェーンがすぐさま既存のシステムを置き換えるということは無いにしても、この技術が重要な役割を担うということは共通の認識になっているようですね。規制に関して、日本が例で挙げられていましたが、仮想通貨の取引量も多い日本もブロックチェーン技術において世界を引っ張っていくような存在になれると嬉しいですね。

参考

元記事

ripple.com

討論の様子(tweet内で動画が見れます)