XRPの上にも3年

Rippleがもたらす「価値のインターネット」の実現を信じて楽しみにしています。

ビットコインのホワイトペーパーは送金版 T型フォード設計図 和訳

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RippleのCTOであるDavid Schwartzによるビットコインのホワイトペーパーに関する記事を翻訳しました。彼はこのホワイトペーパーをどう捉え、今後何が起こるかについてわかりやすい例えとともに紹介してくれています。Rippleについて知るようになってから思うことがあります。それは、とある未来というのは多くの人にとっては全く未知のものですが、その未来を作ることに携わっている人にとっては、それが明らかに見えるものだということです。以下、翻訳をご覧ください。

The Blueprint for a Payment Model T

1991年、私の多層分散型コンピュータネットワーク(multi-level distributed computer network)に関する特許が認められました。私は当時、大量のCPUパワーを必要とする画像のレンダリング問題について取り組んでおり、コンピュータに高負荷がかかるタスクをネットワーク上の機器に分散したいと考えていたのです。

その目標は複数のコンピュータが単純なタスクを実行し、ひとつの結果を出すことに貢献するというものでした。しかしながらこのシステムを作ること自体はとても複雑なタスクだったのです。

ナカモトサトシの論文(ビットコインのホワイトペーパー)が発表されたのち、それは問題とならなくなりました。この論文で示されたのは金融業界を脅かす構えのあるピア・ツー・ピアの送金システムで、人々に分散型のネットワーク上で処理を行う力を与え、信頼する仲介者を不要とするものでした。

暗号学オタクの私は、とても興味を惹かれたのです。

自分の特許のコンセプトを約20年越しに見て、いまこそこのアイディアが成功するタイミングなんだとワクワクしました。

この論文の核となるのは価値の交換を民主化(democratize)するという機会です。それは消費者を守る力となり、再び金融危機が起こったとしても人々が高金利やインフレに関係なくお金を交換し続けることを可能にします。暗号通貨(仮想通貨)を使うことはまた、高い手数料の発生を防ぎ、特に発展途上国においては金融包摂を促進します。

デジタル資産の交換は銀行口座を持てない/持たない人々が今まで許されていなかったグローバル市場への参入を可能にし、膨大なビジネスチャンスも提供します。

送金のT型フォード

この民主化を可能にするナカモトサトシによる分散型ネットワークの最も重要な観点は、透明性と合意であり、これこそが革命的なコンセプトなのです。

あなたがVenmoを使って友達に送金したり、大家さんに小切手を送る際、あなたはそれがどう処理されるのかを見ることはありません。ナカモトサトシは全ての送金ステップにおいてどこにお金があったかをユーザーが知ることができるような力を与えたいと考えていました。同じように、あなたがabyssに送金をするときも、あなたは第三者(あなたが選んだ銀行)が送金処理が正しく法律に則って行われると信頼しています。

ビットコイン処理の合意プロトコル(consensus protocol)は全ての参加者がルールを守ることを必要とし、この方法のおかげで、ある特定の誰が処理の整合性をコントロールすることのないようにしているのです。

私はよく、この崩壊をT型フォード(Model T)と比較します。T型フォードが誕生した1908年以前、自動車は人々が買うことのできない高級なものとして認識されていました。T型フォードは実用的で手頃な選択肢であり、自動車業界を民主化しました。それからまもなく、他社もそれに続き、様々な種類の、時にはより良い車を、低価格で作り始めました。

同じように、ビットコインは業界の触媒となり、他に何千もが影響を受け、ブロックチェーン技術上で繰り返し誕生しました。

もしかしたらビットコインはオールズモビルのように生き残らないかもしれませんし、もしくは究極の価値保存(store of value)となるかもしれません。誰にもそんなことはわかりません。しかし、確かなのは「勝者がひとつ」ではないということです。

現在もそしてこれからも、送金、価値の保存、スマートコントラクトのような暗号通貨(仮想通貨)を使った異なるユースケースが出てくるでしょう。自動車だって、たったひとつの発明から派生して、レーシングカー、トラック、ミニバンなど、異なる目的に合うものが存在するのですから。

次の変化

そしてそれが鍵なのです。私たちの世界は規制当局や機関が尻込みする中で、道路、高速道路、レーシングトラックなどを作り自動車の民主化に適応してきました。私たちは同じことをブロックチェーンにおいても見ることになるでしょう。

ナカモトサトシとビットコインが存在しなかったら、この産業は今日のようにはなっていなかったでしょう。しかし間違えてはいけないのは、まだ私たちは初期の段階にいて、今後もブロックチェーンを適用した新しい方法を見ていくことになるでしょう。

T型フォードの誕生から100年以上経った現在でも、自動車業界では無人自動車や電気自動車など新しいコンセプトが誕生しています。

新しいテクノロジーによってどんな未来が待ち受けているかを予測するのはいつもとても難しいことです。しかし、テクノロジーが何かのスピードを大幅に上げ、同時にそのコストを下げるとき、そこには明確なパターンが存在することがわかります。

インターネットはデータの交換に対してこれを行いました。私たちは大量のデータを地球上で瞬時に共有していますが、そのテクノロジーの存在には気づきません。あなたがどこに住んでいようと、どれだけ共有したいと思っているかは関係なく、それはいま私たちが普通にできることになっているのです。

ブロックチェーンはこれを送金に対して行います。もしこのパターンが有効なら、次の10年は低コストで高速な送金が爆発的に増え、価値の交換方法を変えていくでしょう。それはインターネットが情報の交換を変えたのと同じことです。送金は私たちが普通にできるようなものになるでしょう。

最後に

Davidはビットコインやブロックチェーン技術をこうして一歩も二歩も引いて見ることで、それが今までのパターンと同じように世界に浸透してく新技術であるという洞察を得ています。また、彼はその新技術の真っ只中にいて、間違いなく未来を作っている一人でもあります。

"The best way to predict the future is to create it."(未来を予測する最も良い方法はそれを作ることだ)
Abraham Lincoln

今後もDavidの発言からは目を離せません!(といっても彼の情報発信量といったら膨大なので追いきれていませんが...)

参考

元記事 Bitcoin's White Paper: The Blueprint for a Payments Model T

www.coindesk.com

ビットコインのホワイトペーパー(ナカモトサトシの論文)
日本語訳がコインチェックのブログにあったのでこちらも参照ください

coincheck.blog