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国際送金 SWIFTとコルレス銀行

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Rippleに関連するニュースを理解しようとすると、自分の無知さに気がつきます。それでもひとつひとつを自分の中で筋を通して説明できるようになりたいなと感じている今日この頃。ほんとざっくりした内容ですが、まずはSWIFTとは何か?という切り口から入っていきたいと思います。

SWIFTとは?

まずSWIFTとはSociety for Worldwide Interbank Financial Telecommunicationの略で、そのウェブサイトを見ると、

SWIFTは加盟者が所有するグローバルな協同組合で、高度に安全化された金融メッセージングサービスを提供する金融業界の標準化団体です。

とあります。

ここでいう加盟者とは世界各国の金融機関であり、協同組合という形式をとっているので通常の株式会社とは異なります。SWIFTは利益追求型の営利団体ではないので、運営などで必要とされる以上の収益はSWIFT利用者に還元されるような仕組みになっています。また、金融メッセージングサービスと書いてある通り、金融機関同士の送金指示などをやりとりするサービスを提供しています。

SWIFT設立の背景

そもそもなぜこのSWIFTという協同組合が設立されたのでしょうか?その背景には国際送金の存在があります。国内の送金に関しては中央銀行や各地の銀行の為替で処理が済みます。しかし異なる国々への送金に関しては、世界の中央銀行というものが存在しないため、コルレス銀行を通して行われます。このコルレス・バンキング業務では各銀行でのやりとりが必要になるのですが、国際送金の需要が高まってきていた1960年代は、その送金指図などの通信手段がテレックスで行われ、紙ベースで処理されていました。それでは今後急増する需要に対応できないということで、送金指図を標準化されたフォーマットで行うようにしたり、事務処理をコンピュータで処理できるようにしたりというコルレス・バンキングの電子化と合理化が進められました。こうした背景から1973年に欧米の銀行の参加によりSWIFTが設立されました。

コルレス銀行に関しては以下もご参考ください。

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コルレス銀行の現状

このようにSWIFTの設立とコルレス銀行は密接に関わるものなのですが、実はこのコルレス銀行というのは減少傾向にあるという報告がBIS(Bank for International Settlements)から出ているのです。その背景としてあげられているのが、コルレス・バンキングを行う際に守らなければいけない規制とそのコストです。様々な国の銀行とコルレス契約を結ぶのですが、マネーロンダリングを防ぐための規制に準拠したり、その国の規制に準拠したりと、コルレス契約を維持するコストが非常に高くなっているのです。そうすると、採算が取れるような国々の銀行とコルレス契約を結び、採算が取れない国々は撤退していくのがビジネスの流れです。その結果、北米やヨーロッパ、アジアにはコルレス銀行があるが、アフリカやオセアニアや東ヨーロッパなどはコルレス銀行による送金が難しくなってきてしまいます。

また、コルレス銀行を使った送金自体にも、送金に時間がかかる、コストが高い、送金に失敗する、送金経路が不透明など、様々な問題を抱えています。

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最後に

もともと紙ベースで行なっていたコルレス銀行を使った国際送金。需要が高まる中で、もっと効率的に行えるようにするために設立されたSWIFT。かれこれ45年以上も国際送金のメッセージングインフラとして大切な役割を担っています。一方で、コルレス・バンキングという仕組み自体が高コストになってきていることで、コルレス銀行が減ってきており、その影響で歪みが生まれています。また、コルレス銀行を使った送金自体にもいくつかの問題もある中で、SWIFTは現在どういう対策をとっているのでしょうか。またRippleはどういう解決策をもっているのでしょうか。それはまた今度書いていきたいと思います。