XRPの上にも3年

Rippleがもたらす「価値のインターネット」の実現を信じて楽しみにしています。

規制の観点からみるE.U.でのデジタル資産 和訳

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ニュースなどで報道される政治や経済の話って難しくないですか?最近は、景気というひとつの単語をとっても、自分が本当に理解しているのか自信がなくなってきているので、基礎から勉強しています。国富論で有名なアダム・スミスは個人が利益を追求すれば、それは社会全体の利益に繋がることが多いということを言ったそうです。一方で、行きすぎた個人の利益の追求は、乱伐や乱獲などのように社会全体に不利益(市場の失敗)も引き起こすことがあります。こうしたことを避けるためにあるのが「規制」なんだろうなと、今の自分は捉えています。今回はその規制をする側から見るデジタル資産についての公式ブログを翻訳しましたので、ぜひご覧ください。

規制とデジタル資産

Eva Kailiは2014年にギリシャの欧州議会議員に選出されてからまもなく、初めてブロックチェーン会議に参加しました。その際彼女は、当時まだ新しかった技術の推進者たちに疑いの目を向けられていました。

Rippleの地方イベントが最近ロンドンで開かれ、「私が政治家だと聞いて、みんなは私を煙たがっていたようでした」と豪華なAndazホテルに集まった聴衆に語りました。当時のその反応に怯むのではなく、むしろこのことがKailiを刺激し、彼女はブロックチェーンの利点を理解することにもっと力を入れることを決めたのでした。

「前向きでなければ、既存のプレーヤーからの抵抗は増えるばかりで、良いことを生む潜在力のある技術を潰してしまうことだってあるかもしれないと私は信じていたのです。」と彼女は説明しました。

当時と現在の違いは明白です。どうやってE.U.がブロックチェーンとデジタル資産を規制するかというRippleの地方イベントでのKailiの話は、銀行や金融機関、フィンテックビジネスのリーダーたちにシンプルなふたつの理由から、とても良く受け入れられました。新しい技術が主力機関に受け入れられつつあることと、E.U.の規制に対する新しい前向きな姿勢です。

前向きな決議案と財政的支援のイノベーション

最近まで、世界の多くの金融機関はデジタル資産について身構えたスタンスをとっていました。Rippleの地方イベントの参加者をみると、どれほどの人たちが、顧客により速く、安く、もっと透明性の高い国際送金を提供することを可能にするような新しい技術に価値を見出しているかが理解できます。

しかし、まだ規制面で行われなけらばならないこともあります。そしてKailiは新技術の採用に関しての障壁を取り除くような透明性を提供することに力を注いでいます。過去4年間にわたって、ギリシャのMEP(欧州議会議員)はブロックチェーンとデジタル資産に対しての新たなヨーロッパ全域のアプローチの先陣を切ってきました。

2018年には、欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)が暗号資産のボラティリティの原因を調査し、危険性を特定し、ヨーロッパにおける決済システムに暗号通貨を取り入れる可能性について考慮するように呼びかけた、欧州議会決議案を彼女は提出しました

彼女はまた、ICOs(Initial Coin Offerings)に関してより透明性をもたらすようなデジタル資産の定義や、スマートコントラクトにまつわるガイドラインなど、ブロックチェーン技術の全ての側面に対しての標準化にも取り組みたいと考えています。Kailiの主要な立場のひとつは、規制が少ないほどイノベーションは速く進むというものです。

「私たちはイノベーションを止めたくありません。」と彼女は言います。「決議案はこのワクワクする技術を支持するロードマップです。私たちは偏見もなく開かれているのです。」

支援は調査や開発を促進する資金という形でも存在しています。Digital Europe Programmeはブロックチェーン関連プロジェクトを含む様々なデジタルイニシアチブに対しての92億ユーロの資金を用意しており、欧州委員会は3000万ユーロ以上をブロックチェーンのパイロットに用意する可能性があるとも言われています。

Kailiは聴衆に向かって言いました。「私たちはいくつかのリスクを取り除くことで皆さんのイノベーションをお手伝いします。」

毎日の利便性に動かされて

これは全てヨーロッパのブロックチェーン推進者にとって良いニュースです。しかしMEP(欧州議会議員)はこの非中央集権の技術が最終的にヨーロッパ全土の全ての人にどう利益をもたらすかという考えによって突き動かされています。

「ギリシャの経済危機の後、私は中央銀行が私たちの預金に過剰なコントロールを持っていたことに気づきました。そして私は、その解決策を見つけるべきだと思ったのです。」と彼女は言いました。

ブロックチェーン技術が解決するような問題はKailiの個人的なレベルでも影響を与えました。

「最近、ブリュッセルにある私の口座からギリシャにいる母親に2000ユーロを送らなければいけないということがありました。彼女はその日にお金が必要でしたが、銀行は届けるまでに3営業日かかるため、銀行を使うことができませんでした。もし私がRippleNetを使って送金できたら、彼女はすぐに送金を受けただろうに。」とKailiは言いました。

彼女はまた国際送金にかかる高額な手数料やデジタル資産がどうやってこれらの手数料を減らせるかについても触れました。欧州中央銀行(ECB)がまだこれらのアイディアに後ろ向きですが、彼女は待っていません。「もしヨーロッパの市民にとって利益をもたらすのであれば、私たちがその技術を使うことを、どの銀行であっても止めることができません。」

止まることのない技術

最終的にKailiはブロックチェーンとデジタル資産によって、生活の全ての分野で変化が起こり改善されると信じています。

「本質的に、ブロックチェーンの技術は国境に阻まれません。それは止められるものでは無いのです。もし理解しようと努力しなければ、破滅を招きます。代わりにその潜在能力に目を向ける必要があるのです。」

彼女の提案した新たな規制はイノベーションと適応の壁を取り除くでしょう。彼女はRipple地方イベントの聴衆である起業家や機関に対して、E.U.の資金を活用しヨーロッパと世界を良い方法で繋ぐアイディアを発展させるのに役立ててほしいと呼びかけました。

最後に

僕がこうしたニュースを追っているからという理由もあると思いますが、世界はブロックチェーン技術を上手に活用していく方向に舵が切られています。Rippleの公式ブログからは特にヨーロッパが新技術の規制に対して前向きだというニュースが多いようにも感じます。

最近では藤巻議員がブロックチェーンや仮想通貨に関して積極的に議論していますし、SBIホールディングスの北尾社長とも会食していましたね。Kailiさんが言うように、ブロックチェーン技術はそれ自体が本質的にボーダーレスであるゆえ、その動きを止めることは不可能でしょう。ぜひ日本もブロックチェーンやデジタル資産の最先端を行って世界を牽引してほしいですね。 

参考

元記事:What's on the regulatory horizon for digital assets in the E.U.?

ripple.com

Eva Kailiさんのtwitterアカウント

藤巻議員の国会でのブロックチェーンに関する発言